「公瑾!!あ〜ん。してvV」



いきなり、そんなことを言われても困ってしまう。

人目は無いようだが・・・なんか、嫌な予感がするのだけれど。

でも、期待に目を輝かせる孫策を無碍にすることは、できなくて。

警戒しつつ開いた周瑜の口の中に、放り込まれたのは、大きな飴玉だった。

甘さだけでなく、華やかな香りが口中に広がる。

これは・・・かなり美味いかもしれない。

「美味いか?」

そう問う孫策に、コクリと頷いた。

「これ、薔薇の香りがする飴らしいぜ?どーだよ、公瑾。」

確かに、口の中いっぱいに広がった香りは薔薇を連想させる。

だが、伯符は先に食べたのだとばかり思っていたのに、

「はふふは、たべなひのか?」

飴玉に邪魔されて、舌足らずな喋り方になってしまう。

それでも、意味を理解した孫策が、ニヤリと笑んだ。

「ああ、一つだけだったからな。甘い物はお前の方が好きだろう?

それに、俺もちゃんと味わうつもりだから、心配すんな。」

そういうと、身体がぐいっと引き寄せられ、

突然のことに、抗議の声を上げようとした唇が、孫策に塞がれていた。

開いていた隙間から、舌が侵入して来くる。

飴玉が邪魔して逃げ場のない舌を思う様弄ばれてしまう。

コロコロと飴玉を転がすようにしながら、口腔内を貪られ、

先ほどまでより、充満する甘さと香りが倍増した気がした。

「・・・・ふ・・・・ん・・・・んんっ」

鼻に抜けるような声が、漏れてしまうのを抑えられない。

されるがままの口付けに、ゾクリと身体を駆け抜ける感覚が襲う。

膝が震えて、立っていられない。

押しのけようと肩に掛けていた手が、いつのまにか縋りつくように外套を握り締めていた。



飴を、周瑜を思う存分堪能しつくした、孫策がやっと口付けを解いた。

胸の中でまだ息の整わぬ周瑜へと誘いをかける。

「なぁ・・一時間後に俺の部屋に来いよ。この後、空いてるだろう?」

「??何故、一時間後なんだ?」

「それは秘密だ。来れば分かるからさ。い〜だろう?」

なんか、企んでいる素振りがばればれなんだが、

まあいい。暇だし、伯符に乗ってやるとするか。

「分かった。じゃあ、一時間後に。」

「おう!!待ってるからな〜vV」

満面の笑みを浮かべる孫策に、嫌な予感を過ぎらせながらも。

いったい、何が待っているのかちょっと楽しみになってしまう周瑜であった。





「オトコ香る」ってフレグランスガムが、発売再開したのをコンビにでみて思いついたネタ。
ガムを噛むと身体から薔薇の香りがするようになるそうで。
(チョイ悪オヤジの加齢臭隠しらしいけど〜)
ガムじゃないのは、飴のほうが、チュウしやすかったので。
身体から香り成分が発散するピークが1〜2時間後らしいく、運動等で汗をかいたほうが効果UPとのことなので・・・・
きっと孫策の狙いは・・・
っで、一時間後に部屋に来い!!になるわけですよvV
ふふふ〜











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