趙雲は花屋に来ていた。
今朝、廊下で諸葛亮から、耳打ちされたのだ。
趙将軍は、知っていますか?
今日は大切な人に花を贈る日なのですよ、きっと喜ぶ方がいるでしょうと。
花言葉というものがあると言われ、首をかしげていると、
例えば・・・・といくつかの花言葉を教えられた。
諸葛亮に教えられた花言葉のうちに、
自分の気持ちを的確に表しているものがあった。
読まれているのだろうか?と思いつつも、引き寄せられるように、その花を手に取った。
ホウ統の庵を訪れた趙雲は、両手で大事そうに花束を抱え、ホウ統へと歩み寄る。
穏やかな笑みを浮かべて迎えるホウ統に、花束を差し出す。
「これを・・・士元殿に・・・」
趙雲が差し出したのは、赤いチューリップだ。
こちらの反応を窺がうように見上げる視線と、赤く染まった頬が愛らしい。
チューリップは、子龍の愛らしさに随分と映えるのだなと
ホウ統はほほえましげに見つめる。
「ありがとう。子龍。とても嬉しいよ。」
ホウ統に喜んでもらえたことが、純粋に嬉しい。
あっ、でも・・でも・・この花に込めた俺の気持ちも伝えなくては。
「あの・・・士元殿・・・」
「なんだい?子龍。」
暖かな声音に促されるように、言葉を繋ぐ。
「この花の・・・花言葉をご存知ですか?」
「そうだねぇ・・赤いチューリップは、愛の告白だったかな?」
「はい。俺、愛してるって気持ちを士元殿に伝えたくて・・//////・・
それに、思いやりって意味もあるんです。士元殿にぴったりだと思って!!」
見守るホウ統と慕う趙雲の視線が絡み合う。
穏やかな中にも秘められた熱に、頬が熱くなる。
互いの視線に引き寄せられるように・・・唇が重なる寸前で・・・
「ありがとう。私も子龍を愛しているよ。」
ホウ統は、普段よりも熱を込めた声音で囁くと、柔らかな口付けを落としていった。
このCPに萌えるのは、若干2名だと分かってはいるのですが、どうしてもやってしまう。
私も好きだからv
それに・・・・いつか策瑜とのトイレード要員に使えることがあるかもしれないですしねvV