今日は12月25日、西の果ての国では聖なるお祭りらしい。
親が子に贈り物を渡したり、恋人同士が贈り物を交し合う日だという。
怪しげな噂をどこぞから仕入れてきた孫策は周瑜への贈り物を準備し、
この日を今か今かと待ち望んでいたのだった。
今こそ決戦の時!!と孫策は周瑜の部屋へと忍び寄る。
快く部屋に向かえ入れてくれた周瑜に、
ニタニタと込み上げてくる笑いをおさえるのに必死だ。
「これ、公瑾に!
今日は恋人同士が贈り物を交わす日なんだぜ。受け取ってくれよ。」
孫策が周瑜に手渡したのは小ぶりの包みだ。
期待に目を輝かせて見つめてくる孫策の前で包みを開くと、
中に入っていたのは・・・耳飾りだった。
馬鹿な割りに、装飾品の趣味は良い孫策の選んだものは、
可憐な周瑜の耳に映える、押さえ目の装飾だ。
「ありがとう。すごく・・・嬉しい。・・・・・・・でも・・・」
口ごもる周瑜に、もしかして気に入らなかったとか??と
孫策は心配げに覗き込む。
どうしたんだよ??と先を促す孫策に、周瑜はやっと口を開いた。
「贈り物を交わす日と、知らなくて・・・・伯符への贈り物を用意していない。・・・ごめん。」
俯く周瑜に、かっ可愛い〜vVその気持ちだけで十分だぜ!!
と萌え萌え状態の孫策に気付かず、周瑜は何かしなければと必死に考えていた。
はっと、何か思いついたのか、周瑜は顔をあげると、覚悟を決め、孫策に顔を寄せると、
耳元で消え入りそうな声で囁いた。
「伯符・・好き・・・・」
「えっ?今なんて??聞こえなかったから・・・もう一度・・」
なんか、嬉しい言葉が聞こえたような気がしたんだが、
俺の勘違いだろうか?
耳まで真っ赤にしている周瑜に、
もしかして、と嬉しさがこみ上げる。
「伯符・・・好き・・・・」
更に顔を赤く染めた周瑜は、先ほどよりははっきりとした声で、
再び囁きを落としてくれた。
うぉおおおお〜!最高の贈り物だぜ〜vV
予想以上の愛らしさに衝動を抑えきれず、孫策は周瑜をギュッと抱きしめた。
馬瑜が微笑むだけで、進撃はメロメロ〜
好き・・・なんて囁かれたら・・鼻血吹いても不思議じゃないぐらいのイメージだったりv