今日は12月25日、西の果ての国では聖なるお祭りらしい。

親が子に贈り物を渡したり、恋人同士が贈り物を交し合う日だという。

怪しげな噂を色町で仕入れてきた孫策は周瑜への贈り物を準備し、

どんな、反応が返ってくるのか楽しみだ。

可愛い反応を返しやがったら、いじめてやるぜと心待ちしていた。



孫策は周瑜の部屋を訪れると包みを手渡した。

「これ、お前に。今日は恋人同士が贈り物を交わす日だなんだぜ。受け取れよ!!」

「ありがとう・・・」

途惑いつつも受け取る周瑜に早く開けてみろよと促す。

中から出てきた髪飾りを横からさらうと、すっと髪に差し入れた。

「やっぱ、似合うな、お前に」

髪に差し入れた飾りは、周瑜の華やかな美貌に映える、豪華な装飾だ。

飾りに触れる周瑜に孫策は意地の悪い笑みを向ける。

「で?お前からは?」

と手を差し出す。首をかしげる周瑜に

「さっき、贈り物を交し合う日だって教えただろ。お前から俺には何もないのかよ。」

今聞いたばかりで何をしろというのだ?

何も用意していないことぐらい分かっているくせに!

「用意しているわけないだろう。」

憮然と返す周瑜を孫策がからかう。

「じゃあ、熱烈は愛の告白で勘弁してやるぜ。」

孫策の要望に周瑜は目元を赤く染める、

パクパクと口を動かすだけで、言葉が出てこない。

早くしろよと促す孫策に焦り、つい憎まれ口を返してしまう。

「別に、私が贈り物をくれと頼んだわけじゃないだろう!!」

「はぁ?俺の行為が迷惑だとでも言うつもりか?」

「ああ、迷惑だ!!」

「わかった、もういいや。」

思わず返してしまった周瑜の言葉に、

孫策は乱暴に髪飾りを掴みとると、周瑜に背を向け、

怒りも露わに部屋から出て行こうとした。

歩き出そうとした瞬間、思わぬ抵抗を感じ振り向くと、

周瑜が孫策の服の端を握り締めている。

「なんだよ、気がかわったのか?」

しょうがないなと向き直る孫策に、周瑜は黙ったままだ。

「愛の告白をしてくれる気になったんじゃないのかよ。」

再び、歩き出そうとする孫策に、

「待ってくれ!!」

と叫ぶと、周瑜は孫策の首に腕を回し、唇を重ねた。

ぎゅうと押し付けてくるだけの拙い口付けに、孫策は苦笑を浮かべる。

こいつにしては上出来か?ととりあえず満足すると、

ペロリと周瑜の唇を舐める。

薄っすらとあいた隙間から、強引に舌を差込み、周瑜の口内を蹂躙する。

孫策の口付けに翻弄され、くったりと、もたれかかってくる周瑜を受け止め、耳元で囁いた。

「これは、お前自身が俺への贈り物ってことだよな。遠慮なくいただくぜ!」

「なっ、そんなつもりでは・・・」

言い訳をする唇など、塞いでやると、再び口付けつつ、

遠慮なくいただくつもり満々の孫策は周瑜を強引に、寝台へと導いていった。





SR周瑜様は、自分から〜ってのに慣れてないといいなv
いつも、蛮勇に翻弄されて、メロメロにされて、終わってしまえばいい〜
SR周瑜様は、翌日孫策への贈り物を用意するんだけど、結局渡せなくて・・・・
後日、見つけた孫策に、またいじめられたりしてしまえ!!









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