今日は、”はろうぃん”という異国のお祭りらしい。

仮装した子供たちが、”お菓子をくれないと、悪戯しちゃうぞ”と可愛くお菓子を強請って回る行事という。

昨日、父上から全武将にお達しがあった。

全員仮装して、父上にお菓子を貰いにくるようにとのことだった。



はぁ〜〜〜〜。

周泰の部屋から、盛大なため息が聞こえてきた。

きっと、仮装のネタが浮かばないのだろう。

もう昼過ぎだというのに、準備にすら取り掛かっている気配はない。

孫権は、頭を抱えて悩んでいる周泰にそっと近づくと、優しく問いかけた。

「幼平?どうしたの?」

孫権自身はすでにキョンシーの衣装に身を包み、ニコニコと笑みを浮かべて周泰を覗き込む。

「あっ、いえ・・・・・何も。その衣装、とてもお似合いですね。」

「でしょ?僕は可愛いから何でも似合んだよ。それで、幼平は何に仮装するの?」

「それが・・・・・・まだ・・・・・・」

「ふふっ。そんなことだろうと思って、幼平の分も準備してあげたから。僕に任せておいて。」

「えっつ!?」

周泰の驚きの表情の中には、一筋の光明が差したといわんばかりに安堵が見え隠れしている。

こんな分かりやすい反応をしてくれるなんて、可愛いじゃないか。

僕の申し出を拒絶することなどないと確信してるけど、後々のために念押しをする。

「もしかして、嫌?」

「いえ、ご迷惑でなけでば、お願いできますか?」

「もちろん。(僕の可愛い幼平が)困っているのを見過ごせないからね。」


準備は既に出来ていると、周泰を僕の部屋に誘った。

幼さを最大限に生かした天使の微笑みを浮かべながら。







僕が周泰のために用意した仮装は、フランケンシュタインの怪物だ。

フランケンシュタイン博士が死体を繋ぎ合わせて作った怪物だから、

周泰の自前の傷を利用して、ツギハギ感を出せてぴったりだと思う。

周泰を部屋に引きずり込むと、有無を言わさず緑灰色の染料を渡した。

全身に塗るように言うと、少々途惑っているようで、周泰の視線が泳ぐ。

染料の匂いを嗅ぐような仕草が大型犬っぽくて、可愛らしい。

「自分で塗れるよね。それとも、僕に塗ってもらいたい?」

「いえ、自分で塗れますから!!」

周泰は、慌てて服を脱ぎ落とすと、ゴシゴシと肌に染料を塗り始めた。

その姿をじっと見つめる。

僕の目の前に惜しげもなく晒される、引き締まった身体を堪能した。

染料を塗るために肌を辿る周泰自身の掌を見つめながら、僕が周泰の肌に触れる瞬間を夢想する。

ふふっ、これは意外と、楽しいな。


「あの・・・・何故、私の仮装を手伝ってくださるのですか?」

だが、沈黙に耐えかねたらしい周泰が口を開いた。

その問いに、どう答えようかしばし考える。

警戒されないように、当たり障りのない答えを返してもいいが、

本当のことを告げて、周泰の反応を楽しむのも一興だ。

「う〜ん。昨日、兄上がね。公瑾兄を自分好みに仮装させるんだってとても楽しそうだったから、僕も見習おうと思って。」

「私を怪物にして楽しいのでしょうか?」

「ああ、僕が楽しみたいのは、仮装した幼平じゃなくて、仮装させる過程だけどね。」

僕の言う意味が良く分かっていないようで、首を傾げる周泰にゆっくりと近づく。

周泰の背後に回ると、塗り残しの目立つ背中にそっと触れた。

「背中がちゃんと塗れていないね。僕が塗ってあげるよ。」

すっと、背筋を辿るとピクリと周泰の身体が震えた。

気付かない振りで、背に染料を塗りこめながら、周泰の肌の感触を楽しんだ。

張りのある筋肉の触感が理想的でずっと触っていたくなる。

「あの・・・もう・・・・」

さすがに塗り終えたあとも、触れたままでいたら訝しまれたみたいだ。

でもね、楽しい時間はこれからなんだよ。

「あれ?こんなとこに、塗りムラがあるじゃない?」

業とらしく囁くと、後から抱きつくように、周泰の胸に手を這わせた。

「それは・・・違いますっ」

周泰の抗議は右から左へ受け流し、あれれ??うまく取れないなぁ?と”塗りムラ”刺激する。

僕を力ずくで振り払うことなど、簡単なはずなのに、返ってきた抵抗は、控えめに身を捩るだけ。

まあ、こういう場合にモノを言うのって、腕力より権力だよね〜

「ダメじゃない、幼平。ムラがひどくなってるよ?」

「あっ・・・・止めてください。」

咎めるように塗りムラを引っ張ると、さすがに抗議の声が上がった。

「う〜ん。でもそんなに可愛い声を出されると、止められなくなっちゃうね。」

「こんな大男を捕まえて、可愛いなどとお戯れを・・・・ご自身のほうが・・・・・」

「なら、可愛い僕に触られて、嬉しいでしょう?」

「んんっ・・・・・お止めください。」

甘く漏れる周泰の声をもっと聞きたくて、片手を下肢に滑らせた。

「嘘はダメだよ。幼平の身体は嬉しいって言ってるのに。」

「あっ・・・違います・・・」

「ダメだって言ったのが聞こえなかったの?嘘付きな口には罰が必要だね。」

孫権は天使のような悪魔の笑顔を浮かべると、

周泰の唇に罰を与えた。








少々、ストレスがたまっていて、周泰を虐めたくなったので、
孫権でセクシャルハラスメントをしてみました(笑)

私の中では、イメージ的にはUC孫権×R周泰です。
ノリは、朱治パパと似た感じですが、唯一違うのは、立場的なものですかねぇ〜
朱治はパパの意に反することはできないけど、
孫権は周泰の意思に関係なく色々実行可能で、美味しい気がします。






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