ホウ統の庵を訪れていた趙雲は包みを手渡された。
「ありがとうございます。」
何でいきなり??と疑問を感じながらも、
士元殿から、いただいたという事実だけで、嬉しさが込み上げてくる。
「今日は、異国では、親が子に贈り物をする習慣があるそうだよ。
開けてみてくれないかな??」
嬉しさにボーっとなっていた趙雲は丁寧に包みを開きはじめる。
ホウ統はその様子を暖かく見守っていた。
中から出てきたのは、趙雲の桃色の髪によく映える、青を基調とした綾紐だ。
瞳を輝かせる趙雲に、ホウ統が手を差し出す。
「かしてごらん。つけてあげよう。」
髪に結ばれた綾紐は、予想以上に趙雲の愛らしさを倍増させていた。
「よかった。やはり、子龍にとてもよく似合う。」
嬉しそうに綾紐に触れる趙雲にホウ統も満足げな笑みを浮かべていた。
あっと、気付いたようにホウ統を見つめてくる趙雲に、
どうしたんだ?と優しい微笑みを向ける。
ホウ統の笑みに促されるように趙雲は口を開いた。
「俺も士元殿に何か・・・」
「いいんだよ。親が子に贈り物をする日だっていっただろう。」
やんわりと諭すホウ統に、でも、俺ばかりではと納得がいかない。
「でも、俺が士元殿に何か贈りたいんです!!何が・・いいですか?」
下から、窺がうように覗き込んでくる表情が愛らしい、
その表情と、私に何か贈ろうとしてくれる気持ちだけで嬉しいんだが・・
それでは、この子は納得しないだろう。
しばし、思案していた、ホウ統がいいことを思いついたと口を開く。
「では、子龍から私に接吻してくれないか?」
ホウ統からの要求にかぁああっと趙雲の顔が赤くなる。
何故か・・いつもと変わらないその優しげな視線が更に羞恥心を煽る。
「士元殿・・・目を閉じてください。」
瞳を閉じたホウ統の整った顔に見惚れながら、
趙雲は恐る恐る顔を近づけていった。
イラストをいただきました!!
こりゃあ〜可愛くて、血迷っちゃうよ!!第2弾ですよぉvV
子龍は可愛いにゃぁ〜子龍は愛らしいにゃぁ〜
顔が近づくにつれて恥ずかしくて目を閉じた子龍の表情を、士元殿は目を開けてこっそり見守っていらっしゃるそうで〜
さすがですねvV