ショウ欽は周泰に見せびらかすように、自慢の筋肉に力を込めた。
「この、鍛え上げた筋肉が俺の誇りなんだ!」
肉襦袢のような筋肉でマッチョポーズを取るショウ欽に
周泰も負けじと返す。
「この百ある傷の、ひとつひとつが俺の誇りよ!」
愛しげに傷を撫でている周泰に、百もあるのか!?
ってか、数えているのかよ?とショウ欽も吃驚だ!
「まさか、全ての傷の由来を覚えてる・・・なんてことはないよな?」
恐る恐る尋ねたショウ欽に、おっ、聞いてくるのか〜っと周泰は誇らしげに話し出した。
「この腹の傷は士気差のために、号令をへや〜でしのいだ時にできたもので、
こっちの左腕の傷は、他の方々の退却の時間稼ぎに、城門へや〜した時のだ。
この胸の傷は、公瑾殿の前座で趙累桃園の兵力をへや〜で削った時で、
左脇の傷は、公瑾殿が心配で城に戻られた伯符殿の穴を埋めて、天下無双状態の呂布の攻城をへや〜で防いだ時にだな。
で、この傷は・・・・・・・・」
延々と続く周泰の傷自慢に、ショウ欽はポカ〜ンと口を開けている。
た、大変なんだな・・お前。
メンインデッキに入れて羨ましい奴めと思ったりもしたが、
俺が悪かった、俺には絶対に無理だ。
傷を誇りとするのもいいが、少しは自身も省みろよ。
ポンっと同情のこもった眼差しで、肩を叩いたショウ欽に、
「どの傷も、大殿の、伯符殿の、そして公瑾殿のお役に立てた証。
わが身を盾に、勝利へと導ければこれほど誇らしいことはない。」
と、周泰はそれでも満足気に微笑んでいた。
Web拍手内につなぎで置いてあったネタです。
周泰のこんな痛いところも愛しい今日この頃vV