私がこんなミスをしてしまうとは、

伯符、すまない。文台様、申し訳ございません。

よりによって相手に2枚居る時に・・・・こんな・・・・


周瑜は己の存在意義が揺らぐほど落ち込んでいた。

配置のミスにより、自城スタートになってしまったのだ。

すぐに戦場に出てしまっては、伏兵状態ではないことが相手にばれてしまう。

牽制のためにしばらくは自城て待機しなければならないが、

敵には伏兵が2枚いるのだ。

文台様に負担がかかりすぎてしまう。

私という壁がいなければ、伯符と幼平が伏兵に当たる危険性も増すだろう。

私はなんて愚かなのだ。




俺だけで、二人のお守りは無理だなと判断した堅パパは、

孫策を自城に残し、周泰と共に伏兵を掘りに出たのだが。

周泰との距離が空いてしまい、まずいか?と思った瞬間、

ジャーン、ジャーン、ジャーン!!

ジャーン、ジャーン、ジャーン!!

伏兵を踏んでしまった。

しかも、両側から、挟み込まれるように、2枚同時に踏んでしまう。

堅パパは、敵に追い討ちを掛けられながら、残り少ない兵力で必死に自城を目指していた。



自城から、戦況をうかがっていた周瑜は、危機に立たされる堅パパに動揺を隠せない。

私のせいだ、私のミスのせいで文台様が・・・

文台さまぁ〜!!

周瑜は咄嗟に援護に出ようとしてしまう。

気付いた孫策が、慌てて引き止めた。

「馬鹿野朗!!今お前が出たら、全てが台無しだぞ。」

「でも、文台様が・・・私のせいで・・・」

孫策を振り切り再び出ようとする周瑜をこの馬鹿!!と引き寄せる。

諦めずに身を捩る周瑜の顎を掴むと、強引に口付けた。

「う・・・・・んっん・・・・・・なっ、何を」

抵抗する周瑜の身体を城壁に押し付けるようにして、口内を蹂躙する。

「落ち着けよ、公瑾」

しだいに抵抗が弱まってきた周瑜にやっと唇を開放した孫策は諭すように言う。

「親父は、しぶといから大丈夫だ、幼平も援護に向かってる。

それよりお前が伏兵のままだと思わせておくほうが、牽制になるだろう。」

「それは、そうだが・・・」

「冷静になって、考えればわかるだろ。」

「ああ・・・・わかった、だから・・・・離してくれ」

だが、腕を離した孫策の隙を突いて、周瑜は再び出ようとしてしまう。

孫策は舌打ちを漏らすと、引き止めるために、掴んだ腕を後ろ手に捻り上げ、

背後から身体を密着させた。

「俺の言うことを聞かないなら・・・ここで犯すぞ」

地を這うような声音で、周瑜の耳元へと囁く。

周瑜の身体にビクリと震えが走った。

「こっ、ここは、戦場だぞ!」

「城内には、俺達2人きりだろう?」

「でも、文台様が戻って・・・・」

周瑜は孫策を思いとどまらせようと必死だ。

必死な思いが通じたのか、背後の孫策の気配が急に和らいだ。

「ほら、お前だって、親父が戻ってこれるって分かってるじゃないか」

その言葉に憑き物が落ちたように身体の力を抜いた周瑜に、

孫策は拘束していた腕を離すと、背後から抱きしめた。

「親父の危機にってのが、しゃくだが・・・取り乱すお前も可愛かったぜ。」

「ちょっ、伯符〜//////」

孫策の漏らした囁きに朱を上らせる周瑜が、愛らしく

堅パパが戻ってくるまでの間、抱きしめた腕が離されることはなかった。






目指せ、漢前孫策!!だったのですが・・・・
そしたら、今度は周瑜様が・・・・
でも、可愛いからいっか〜vV





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