「へやぁ〜〜〜〜〜」

何が何でも一発叩き込んで来い!!

孫堅に命じられていた周泰は、城門に張り付くなり漢の意地を発動した。

乱戦を仕掛けてきていたSR呂蒙を蒸発させ、横弓で邪魔されながらも一発は入るだろうと攻城ゲージを稼ぐ。

大殿と公瑾殿も弓兵撃破のためにサポートに来てくださったようだ。

コレでいける!!と安堵した周泰の視界に気をタメ始めた周姫の姿が過ぎった。

大殿が周姫へ向かって下さっているが・・・・柵が邪魔をしているようだ。

まずい・・・まずい・・・コレでは一発入れる前に戒めの炎に焼き尽くされてしまう。

役立たずで、申し訳ございません!!



覚悟を決めた周泰だったが・・・・・・

「策を使います!!」

「かはっ・・・・ここまでか・・・・」

炎は周泰ではなく、周瑜と孫堅に向けて放たれていた。

兵力の減っていた周瑜は撤退、孫堅もミリ残った兵力で自城に引いていく。

えっ?えっ?なんで!?

てっきり自分が焼かれると想っていた周泰は途惑いつつも城を削る。

「このまま一気にいくぞ!!」

撤退直前に城門を削ることが出来た周泰の粘りによって、戦は一気に有利に傾いたのだった。







戦の終わった城内で、周泰は周瑜に呼び止められた。

「流石だな、幼平。」

「いえ、公瑾殿と大殿が敵の注意を引いてくださったおかげです。」

「謙遜するな。効果時間の延びた幼平の意地の効果だろう?頼りになるな。」

よくやったと称える周瑜が浮かべた微笑みに、視線が引き寄せられる。

ああ、この微笑が己に向けられているというだけで、天にも昇る心地だ。

このお方のためならば、何度撤退したって本望だ。

「周幼平、今後もお役に立てるよう微力を尽くします!!」

頬を染め、控えめに喜ぶ周泰に可愛い弟を見るような視線を向けていた周瑜は、ふと背後に陰の気を感じた。

陰の気の出所は2つ。

一つは明らかに嫉妬を込めた視線を送り、もう一つは、悟られまいとしても隠し切れていない消沈の気配を漂わせている。



不用意に効果時間に触れたのがまずかったのだろう。

周瑜は少々後悔しながら、消沈の気配を漂わせている人物を窺がった。

「文台様?」

「ああ、すまない。少しボーっとしていた。流石だったな、幼平!!俺も頼りにしているぞ。」

浮かべられた微笑に混じる儚さに、胸がざわついた。

「ご期待に応えられるよう精進いたします!!」

孫堅の魅惑の笑みに逆上せたように、頬を染め意気込みを伝える周泰を微笑ましく見守りながら、周瑜は不甲斐無さを感じていた。

我等は文台様を頼ってばかりだ。

例え、落ち込んでおられても、直ぐに我等を安堵させるような微笑の下に隠されてしまう。

若輩者の私などでは、文台様の弱音を受け止めることができないのだと思い知らされた。

超えがたい年齢と経験の差がある。

だが、文台様に関しては、何も言わずとも三老将がフォローしてくださるだろう。

背伸びをせずに、私は私にできることをしようと、周瑜はもう一つの陰の気の発生源へと視線を向けた。





周瑜は少し離れた位置で壁にもたれかかっている孫策へと歩み寄った。

近づいても視線を反らしたままで、あからさまに拗ねている。

スペックの相似から比べられることが多い幼平に対する嫉妬だろうか。

「伯符。こっちを向いてくれないか?」

「・・・・・・」

しぶしぶ視線を合わせた孫策をじっと見上げる。

「いったい、何が気に入らないんだ?」

「城門に張り付いたのが俺なら・・・・攻城を入れられなかったと思ってさ。」

「そうだな。今回は撤退するという意地の特性のおかげで一発入ったようなものだからな。」

「だろ?あれが俺ならば、確実に俺の方が焼かれてた。効果時間も抜かれちまったし、即効性もあるし・・・幼平には負けっぱなしだぜ。」

果たしてそうだろうか?

反計もされずに、しかもたった1カウントのタメ時間で撤退のリスクを負わずに武力+10は充分脅威だ。

敵だとて、撤退しない雄飛を恐れているからこそ、確実に焼いてくるのだろうし。

戦況によって、雄飛のほうが有効な時もあるし、意地が有効な時もある。

私としては、雄飛の時が漢の意地に負けてるとは思えないのだが・・・

「伯符には伯符の良さがあるだろう?」

「でも、お前・・・さっき幼平の健気さが可愛いって思ただろ!!」

「なんだ、伯符は私に可愛いと思われたいのか?」

「違うけどよ・・・」

拗ねてた原因は、計略で幼平に負けたこと感じたことよりも、私の評価が幼平に傾いていると誤解したことによるらしい。

些細なことでも嫉妬するほど、私のことを思ってくれているとは嬉しい限りだ。

そんな伯符がとても愛しい。

「命を惜しまない幼平の健気さを可愛いとは思うが・・・・

私は伯符の勇姿が好きだ。私を置いて撤退してしまわない伯符の計略を愛しいと思う。それでは、不満か?」

「こっ、公瑾!!」

ぱぁああっと孫策の表情が明るくなった。

こんなに、一喜一憂してくれるとは、私は愛されているなと思う。

「公瑾。やっぱ、お前は最高だぜ!!」

ギュッと抱きしめてくる孫策の満面の笑みにつられて、周瑜も自然と笑みを浮かべていた。













周泰→周瑜にしようと思ったのですが、結局、策瑜に落ち着きました(笑)
最近のメインデッキの関係性は大体こんな感じで妄想中。
周泰が落ち込むと、慰めるのは孫策&周瑜で、
孫策が落ち込むと、周瑜が慰めて、
周瑜が落ち込むと、孫策かパパが慰めてくれると思うvV
パパは・・・若い者達に心配をかけるわけにはいかぬって、後で老将達に慰めてもらえばいいよv
何故、落ち込むのが前提かというと・・・プレイ中に、私がへたれることが多いからです(笑)


〜〜計略メモ〜〜
SR周姫:戒めの炎:必要士気5
【ため計略】(計略ボタンを押してから一定時間で発動する。この計略は反計されない)
範囲内の敵に炎によるダメージを与える。ダメージは互いの知力で上下する。
計略ヴォイス「策を使います」

R周泰:漢の意地:必要士気4
自身の武力が大幅に上がる。ただし効果が終わると撤退する。
計略ヴォイス「へやぁ〜」






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