「なぁ、公瑾。珍しい酒を手に入れたんだ!終わったら、俺の部屋に来いよ!一緒に飲もうぜ〜v」
周瑜が堅パパと次の戦の打ち合わせをしていたところに、突然、孫策が顔をだした。
堅パパの存在にもかまわずに周瑜を誘う。
丁度、堅パパに意見を求められていた所で、割り込んできた誘いに、答えを返していいものか途惑ってしまう。
途惑う周瑜よりも先に反応したのは堅パパだ。
「取り込み中だ。邪魔をするな、馬鹿息子が!」
そのようなこと後にしろ、後に!っとシッシっと孫策を追い払う。
「だから、終わったらっていってるだろ〜なぁ?公瑾!」
悪びれた様子のない孫策に「はぁ〜」っと堅パパがため息をついている。
なぁ?などと同意を求められても・・・・誘い自体は嬉しいのだが。
「あと、半時ほどかかるが・・・その後でいいか?」
「おう!じゃあ、待ってるからな〜」
約束を取り付けた孫策は、邪魔したな、親父〜!と上機嫌で部屋をあとにした。
約束通り、孫策の部屋を訪れた周瑜は、人が一人ちょうど入れるほどに開いている部屋の扉に違和感を感じた。
しかも、部屋の中は静まり返っているようだ。寝ているのだろうか?
起こさないように、そっと部屋に足を踏み入れた周瑜は目の前の光景に思わず立ち尽くした。
伯符が(結構強引に)部屋にと誘ったくせに・・・なんで??
私が来ることは、分かっていたはずだろう。
なのに、こんなことを?私の目の前で・・・・
部屋では、周瑜の予想通り、孫策が寝ていた。
しかし、寝ている孫策に覆いかぶさるように顔を近づける、小柄な男の存在が・・・・・
呆然と見つめる周瑜の視界で、小柄な男の唇が孫策へと重なる。
そして、孫策の腕が、相手を引き寄せるように伸ばされ・・・・
ガタリ。
周瑜の動揺を示すように、扉が音を立てた。
小柄な男が、視線だけを入り口へと向ける。
周瑜と目が合った瞬間、小柄な男は、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
周瑜の存在に気付いても、解かれることのない口付けに、
抑えきれない、怒りが込み上げる。
直視できずに、思わず瞳を反らした。
分岐して、続きます。
怒る周瑜と、落ち込む周瑜とお好きな方へv