「でも・・・・俺は嬉しかったんだぜ!!」

続いて落とされた孫策の言葉に周瑜は己の耳を疑った。

つい先ほどまで、許してくれって哀願してたくせに!!

いきなり、なんだ??嬉しかっただと?

他の者と交わした接吻を、そんな風の評するとは・・・

どういう了見なんだ、伯符!!



周瑜は、今まで頑なに閉ざしていた瞳を開くと、

殺気を込めた視線で孫策を睨みつけた。

「嬉しい・・・だと?私に向かって、平然とそのようなことを言うのか!!(怒)」

怒気を漲らせる周瑜に、今にも焼き払われそうだと少々焦るが、

やっと、己を写した瞳に、フッと笑みを浮かべた。



「我を忘れて焼き払うほどに・・・激しく嫉妬してくれたってことだろう?」

先ほどまで怒気を湛えていた、瞳が呆気にとられたように見開かれる。

ぽかんとこちらを見つめる周瑜の表情が、なんだか愛らしい。

「俺、って愛されてるよな〜お前にvV」



やっと、孫策の言葉を咀嚼し終わったのだろうか?

呆然と見つめていた瞳が伏せられ、目元が赤く染まっていた。



「なぁ・・許してくれるだろう・・公瑾?」

再び、重ねられる問いと共に、

暖かな手が頬を包み込んでくる。

注がれる真剣な眼差しに吸い込まれてしまいそうだ。

あんな、些細なことで、我を忘れてしまうとは・・・

しかも、伯符の一言一言にこんなにも振り回されて!!

それなのに・・・許せと言われて、きっと否という答えを返せないのだ、私は!



「ああ・・・だが、二度目は焼き払うだけでは済まぬぞ!!」

「二度目なんて、ありえねぇから、安心しろよ〜」

返答に満足げな笑みを浮かべる孫策に、周瑜の腕が伸びる。

脳裏に浮かぶ、朱治との接吻を追い払うように、

周瑜は孫策に口付けを求める。



しだいに深まる口付けに酔わされ、釈然としなかった気持ちも怒りも昇華されてしまう。

これが・・・惚れた弱みというものなのだろうか?

ならば、仕方がないか、と

周瑜は意外と悪い気がしていない己自身に微苦笑を浮かべていた。







やっと、こちらは完結です!
ここまで、付き合ってくださった方!!ありがとうございましたvV

策→瑜:策←瑜=50:50ではなく・・・実は45:55ぐらいがいいなぁ〜v
そうは見えなくても??周瑜のほうがより孫策のことが好きってのが、私的には萌えvvだったり。。







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