一気に自身へと集まった周囲の視線に、居たたまれなさを感じる。

コス1の敵に一騎打ちで敗北するなど、情けないと自覚はあるのだ。

「私が不甲斐無いばかりに、文台様の計略を台無しにしたこと。申し訳なく思っております。

足を引っ張ることのないように、一騎打ちの腕を上げるよう精進致します。」

反省の色を見せる周瑜にも、朱治の雰囲気は和らぐ様子はない。

はぁ〜。と呆れたようにため息をつき、更に言葉を重ねようとした朱治を遮るように

孫策が声を上げた。

「でもよ。一騎打ちは俺の担当だろ?さっさと、2回起こしとけばよかったよな〜。」

軽い調子で発した孫策に、張り詰めていた空気が和らぐ。

「はっはっは〜。若、一騎打ちは狙って起こせるものではございませぬぞ。」

「開幕で、我屍を一騎打ちで討ち取ったのでありましょう?十分ですな。」

「それ以上望むのは、欲張りすぎというものです。」

若らしいですがね。と微笑む老将達によりやっと場が和んだ。




庇ってくれたことは、嬉しい。

だが、私は伯符に守られたいのではない。伯符を守りたい、役に立ちたい、勝利へと導きたい・・・・と。

これでは、程遠いな。


沈む周瑜を一瞥した朱治は、ざま〜みろっと更に重ねるように嫌味を吐く。

「若は公瑾殿を守るために、ご自身が一騎打ちをと?

ふっ、コス2武力6の身で守られるだけの存在というのは、いかがなのもでしょう?

計略上、撤退されたら困りますから、あなたにはその身を盾にしてでも文台様や若を守れとは言いませんが、

自分の身ぐらい、自分で守っていただかないと足手まといになるのでは?」

折角和ませた空気を再び急速冷凍させた朱治に、孫策と老将達も吃驚して言葉を失う。

周泰に至っては、冷ややかな視線を注ぐ朱治と、俯く周瑜をオロオロと見比べるばかりだ。



”足手まとい”にだけはなりたくないと思っていた。しかし、私はそのように見られているのか?

私では、伯符を支えるのに役者不足であると・・・・

今まで、伯符の役に立ちたいと必死に戦ってきたが、私は伯符の側に居るのに相応しい働きが出来ていないのか?

私では・・・・ダメ・・・なのか?


朱治の嫌味に反論どころか、謝罪すらも返せず黙り込む周瑜に空気が重く沈殿する。

静まり返った室内に、仕方がないなぁ〜っと堅パパが口を開いた。

「まあまあ、君理。500戦もすれば、誰でも一度や二度はへたれることがあるさ。

そのように、公瑾ばかりをいじめるなよ。」

「一度や二度ならいいのですけれど。」

ボソリと返された朱治の呟きに、周瑜だけではなく、身に覚えのある堅パパも共にダメージを被るが、

そこは君主の意地で体勢を立て直し、話題転換を図る。

「ま、まあよい。遅くなったが、今日はお前達に頼みがあって集めのだ。

他国に優秀な新武将達が加わり、全国対戦の対策がすぐには立てられぬ。

この間にDSの呉伝を進めることにしたのだが、残念ながら固定枠が多すぎて俺は出陣できない。

ってことで、息子よDSは任せた。そして、お前達で、策を支えてやってくれ。」

魔魅力(チャーム)全開で、お前達を頼りにしているぞと笑みを浮かべる堅パパに、皆やる気満々だ。

「任せとけよ!!親父!」

「「「我ら、身命を賭して若をお守り致します!!!」」」

「私のようなものがお役にたてるのならばv」


口々に宣言する孫策、老将トリオ、朱治に、

そうか、そうか皆快く引き受けてくれるかと満足げな堅パパは、

「今日のところは、解散だ。明日から頼んだぞ!!」

またこじれる前にと、さっさと閉会を宣言したのだった。




続きへ








周泰は参加させる必要なかったかも・・・・とか今更思ってしまいました。
なんか意地張って!?DSでは出てきてくれないし・・・
孫策の出るステージに固定枠なかったしな。

ああ、結局まだ終わっていない。多分あと3〜4回で終わる予定です(長い?)。







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