ぞろぞろと退出してゆく面々に堅パパが声を掛けた。

「公瑾、幼平、話があるからちょっと残ってくれ。」

堅パパは二人を手招きすると、側まで歩み寄り周泰の肩へと手を置いた。

「最近頑張りすぎではないか?生傷が絶えないだろう。」

顔の傷を覗き込むように堅パパに見つめられ、緊張のあまりドギマギする。

「今回はお前も出番はないからな。久々にゆっくりと休めよ。」

私などのことも、気に掛けてくださるのかと嬉しさに頬が熱くなる。

労るようにポンポンと頭を撫でられ、幼な子に帰ったようでなんだか気恥ずかしい。

「ありがとうございます。次の戦で今まで以上にお役に立てるように、体力を養います!!」

感激に上ずる声で告げた周泰は、堅パパが周瑜と2人で話がある雰囲気を察し、一足先に退出していった。





先ほどから、一向に浮上する気配のない周瑜を、堅パパはじっと見つめる。

「公瑾・・・・・」

俯いたままの周瑜の頬に手を添えると視線を合わせた。

不安気に揺れる瞳に、そんなに朱治の言葉が応えたのだろうかと心配になる。

「俺も策もお前を頼りにしているぞ。共に出陣したことのない者の言など、気にすることはない。

お前の計略によって、どれほど立ち回りが有利に働いていることか。お前の優秀さを俺達は分かっているからな。」


文台様に心配を掛けてしまっている。このような些細なことで、お心を煩わせる訳にはいかない。早く浮上しなくては。

だが、焦れば焦るほど普段の調子を取り戻せない。

正面から直視されたままの視線に、心の中を見透かせてているようだ。嘘はつけないと感じていた。

「一騎打ちであのような敗北をするようでは・・・足手まとい・・・・と言われても返す言葉がございません。

やはり、私では・・・私などではっ・・」

潤んだ瞳からは瞬き一つで零れ落ちてしまいそうだ。珍しく弱音を零す周瑜の髪をクシャリと撫でる。

「公瑾、俺にはお前が必要だぞ。もちろん策にもな。DSではお前にも出陣枠があるだろう?

批評する者など、お前の実力で見返してやって来い。」

そう言いながら、ふわりと額に落とされた口付けに、包み込まれるような暖かさを感じた。

お前になら簡単なことだろう?と堅パパの目が語っている。



そうだ、落ち込んでいても何もならない。共に出陣の機会がある限り伯符のために、全力を尽くそう。

そして、彼にも私が伯符に守られているだけの存在ではないと認めさせてみせる。

もう二度と、足手まといだなんて言わせない!!この”断金の交わり”という冠名にかけて!!



つい先ほどまで潤ませていた瞳に、力強い光が蘇える。

戦闘で公瑾が君理に遅れをとるとも思えぬ。これで、円く収まると良いのだがな。

それにしても、奴は事あるごとに公瑾に絡んで・・・困ったものだな。

なぜ、反りが合わぬのか?

まあいいか。涙目な公瑾が可愛かったしv役得だなv



「DSでも、息子のことを頼んだぞ。暴走したら止められる者はお前しかいないからな。」

「はい、お任せください。」

自信を取り戻した返答に、頷き返しながら、元気になってよかったなぁ〜と暖かく見守る堅パパであった。






「せめてDSでは、しっかりと働いてくださいね。」

退出した周瑜は、扉の横にもたれ掛かる人物に声を掛けられた。

出てくるのを待っていたのだろうか、朱治からは相変わらず、嘲笑うような視線を感じた。

しかし、周瑜は「はい、微力を尽くします。」と動じることなく、微笑みを浮かべている。

??いつの間に立ち直ったの?面白くないなぁ。

まさか、文台様に優しく慰められたとか・・・またもや、甘やかされて?

あ〜ん。やっぱム・カ・ツ・クぅ〜

DSでは絶対にギャフンと言わせてやるんだから!!






続きへ






続きはだいぶお待ちください!

いつまでも、凹んでいてもなぁ〜とパパによしよしってしてもらいました。
でも、朱治が周瑜に絡むのは、あなたが魅力的過ぎるのが原因ですよ〜パパv

念のため・・・泰→パパにはあらず(笑)
朱治シリーズは策×瑜と、朱治→パパ中心で、老将達→パパだけど、
一応、周泰に関しては、泰→瑜のつもりですからv
周泰は君主親子への忠誠心と、周瑜への恋慕で毎度毎度へや〜と頑張ってる子なのvV









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