DSの呉伝、准南侵攻戦を終えた面々が自城に引き上げて来ていた。
はぁぁああ〜
特大のため息が響き渡り、周瑜は思わず背後を振り向いた。
ため息の主は黄蓋だ。肩を落とし、なぜがしょんぼりとした表情を見せている。
ため息に気付いた程普と韓当が何事かと歩み寄る。
「若が・・若がぁ〜わしにだけ声をかけてくださらなんだ・・・・・毎戦、固定枠で共に戦場を駆けたはずじゃのに。
出陣枠のない、義公ですら、若とのイベントはあったではないか!!
何故、わしだけ・・・若に嫌われてしもうたのだろうか・・・」
本気で落ち込んでいる姿に、程普と韓当は思わず顔を見合わせる。
確かにDSでの戦、孫策には朱治がべったりで、程普と韓当も一回づつイベントをもぎ取るのがやっとだった。
現在も孫策は朱治と仲良く戦闘後の語らい中だ。
まあまあ〜と黄蓋を宥めにかかる、老将2人をぼ〜っと視界に納めながら、周瑜も密かに落ち込んでいた。
DSでの戦、共に固定枠で出陣したのに、まだ一度も声を掛けてもらっていない。
働きが足りないのか?いや・・伏兵でも弓矢でも乱戦でもきっちり敵を撃破したし、落城だってしたはずだ。
だが、君理殿とばかり楽しげに・・・・
やはり、伯符は彼に目移りしているのだろうか?共に出陣しても、私のことなど忘れてしまうほどに?
ああ、駄目だ・・戦で伯符の役に立てれば充分だと心を決めたはずなのに、いざその状況になると、やはり寂しいんだ。
一言でもいい、伯符に声を掛けて欲しい、私という存在も視界に入れて欲しいと切実に願ってしまう。
もうじき、伯符と君理殿が戻って来る筈だ。私はちゃんと笑えるのだろうか?
「ちょっと、ちょっとぉ〜!!なに、のんびりしてるんですかぁ?」
沈んだ雰囲気だだよう城内に、ハイテンションな朱治が戻ってきた。何故か孫策の姿は見えない。
あれ?若は??伯符は??それに先の戦で今日は終わりときいていたのだが?
全員の頭に朱治の言に対する疑問が浮かぶ。
「公瑾殿。あなたはあと一戦残っているのですよ。ご指名ですから、一緒に来てください。」
「なに!?公瑾だけか??わし等はいらんのか!?」
気色ばむ黄蓋を朱治はフッと鼻で笑う。
「この戦の出陣枠は私と公瑾殿だけですから。あなた方はもう帰っていただいて結構ですよ。」
黄蓋のぬぐぐぅ〜と唸り声が聞こえてくる。彼らには悪いが、伯符が私を共にと望んでくれたと思うと、嬉しくて、
例え声を掛けてもらえなくとも、共に戦場に立てるだけで、心が躍る。
次の戦でも、必ず伯符の役に立って見せよう!!
朱治に連れられてきた戦は、于吉討伐戦だ。
自軍を見渡す周瑜の視界に写ったのは、朱治とR小喬とUC孫権と・・・・・SR孫策!?
あっ・・・ああ・・・もう伯符(雄飛)の執着は私からは離れていっているのか?
今まで、私が進撃孫策や蛮勇孫策と共に出陣するのを、絶対許さなかったのに・・・
私だって、彼らと出陣したいなどと、思ったことはないと知ってるはずだ。
進撃孫策から私をと指名があったのか?でも、それを伯符も許可したということだろう。
なんだか、目の前が暗い、行く先を照らしていた光が遠ざかっていく気がする。
だが、出陣するからには、侮られるような戦をするわけにはいかない。
目を開け!!前を見ろ!!・・・まだ・・・・やれる。
続きへ
戦闘では敵わないので、朱治は別のとこで意地悪してみてるのです。
最期はダークゾーンでライトマが切れちゃった周瑜様なイメージで(余計分かりにくい!?)
うう・・・まだあと2〜3回続きます・・・長すぎですね〜すみません。