ああ、文台様・・・

いつ見ても凛々しいお姿、麗しく豊かな薄紫の御髪にすっと通った鼻梁に触れてみたい。

強い意志を示すような紫色の瞳が魅力的だ。

その、鋭い視線で見つめられるだけで、ぞくぞくと身体が疼く。

ああ、その強く逞しい身体を、この目で、この指で、この身体で心いくまで堪能してみたい。

その麗しい肢体が、私の下で暴かれ、感じ乱れる様を日々夢想してしまう。

いつか、いつの日か・・・

ただ、一夜限りでもいい、

文台様を組み敷き、私のものにしてしまいたい。

私だけが知っている文台様・・・何という甘美な響きだろう。




なんとも、痛キモい妄想を馳せていた朱治の部屋の前を、運悪く周泰が通りかかってしまった。

朱治の部屋から、聞こえてくる、フンッ、フンッっという荒い息遣いに

どうしたのだろうか?と僅かに開いた扉の隙間から、周泰は中を覗いた。

朱治は、麻袋を両手に抱え、スクワットをしている。

筋トレか?意外だな?と首をかしげる周泰が、気付かれぬように閉めようと扉に手をかけたが、

更なる意外な行動に閉めるのも忘れ、目を見張った。

スクワットを終え、麻袋を抱えたまま、くるりと一回転した朱治は、

何を思ったか、麻袋に口付けた。

驚く周泰の視界に、麻袋に張られた似顔絵が飛び込む。

まさか・・・あれは、大殿か??

しかも、なぜか、口元だけが、よれよれに?

どうか、見間違いであってくれと願う周泰を他所に、朱治は再びスクワットを始ようとしたが、

グキッと嫌な音が聞こえてきた。

「痛った〜い。もう〜文台様の体重に合わせた麻袋じゃ、まだ私には重過ぎるのかな?

う〜ん。軽々と抱き上げるためにも、鍛錬あるのみ〜!!」

朱治の呟きをしっかりきいてしまた周泰。

恐ろしげな結論を導きだそうとする、己の思考を停止させんと必死だ。

私は何も見ていない、私は何も聞いていない・・・・私は何も・・・・

憐れ周泰はまた一つ悩みを増やしてしまった。







翌日、腰をさする朱治に周りが、もしかして、遂に文台様と・・・
と噂するのを聞いた周泰が・・・
違うんだ〜実は・・・って言いたくても言えなくて更に悩んだりしてて欲しいv

次は、周瑜様を甘やかす堅パパに嫉妬する朱治と・・・
それを見てしまって悩みを増やす周泰をやってみたいv
こんなとこを、伯符殿に見られたら・・・俺が当たり散らされる〜〜
しかも・・・君理殿まで不穏な空気を〜どうしたらいいんだ??ってな感じで・・・



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