戦が終わった城内で、兵士達が勝利に沸きあがる。
未だ目を覚まさない孫策に歩み寄ると、周瑜はため息をついた。
先ほど孫策の護衛兵を問い詰め、自分が撤退中にあったことの一部始終を聞き出した。
軍師周瑜に誘惑されいた。軍師周瑜を優しく慰めていた。SR孫策を不用意に挑発していた。
話を聞いていたら、浮気をされたという程のことではないはずなのに、
浮気をされたような気分になった。
暢気に寝ている顔を見ているとイライラする。
濡らした布をピシャリと少々乱暴に、頬へと置いた。
孫策は、頬に感じた冷たさにゆっくりと目を開いた。
手をやると、濡れた布が頬を冷やしていた。
「やっと、起きたか。」
「うっ・・・・これ、お前が?」
「ああ、見事に腫れていたからな。」
寝台の端に腰掛けた周瑜が、孫策を冷ややかに見下ろしていた。
「あ・・ありがとな・・・・・でも・・・なんか怒ってる?」
「そう見えるのならば、そうなのだろう。」
不機嫌さもあらわにフイッと目を逸らされてしまう。
孫策は起き上がり、周瑜の顔を覗き込んだ。
眉間に刻まれたシワに、冷たい視線・・・・絶対に怒っている。
原因はなんとなく予想がついている。
戦場で何があったかを、俺の隊の兵士からすでに聞いているのだろう。
謝っちまうか、それともしらを切りとおすか迷う。
丸く治めるためには謝ればいいと思う。
でも謝ると、俺が軍師周瑜に惑ったと認めることになる。
どうしたものかと考えながら様子をうかがった。
「こぉ〜き〜ん。何を怒ってるんだ?」
「自分の胸に聞いてみろ。」
「う〜ん。心当たりがねぇなぁ〜」
惚けて見せると、周瑜の怒りが倍増したのを感じた。
選択を誤ったかと、ちょっと後悔したがもう後戻りはできない。
ギュッと敷布を握り締めている周瑜の手に、そっと手を重ねた。
宥めるように、包み込む。
重ねた手を振り払われないことに勢いを得て、周瑜の肩に腕をまわした。
背後から抱き寄せ、体を密着させた。
腕の中の周瑜に向かって、ゆっくりと語りかける。
「何を聞いたかは知らねぇが、俺はお前を怒らせるようなことも、裏切るようなこともしてないぜ。」
「・・・・・ならば、敵城前でのことはどう言い訳するつもりだ?」
「言い訳するつもりはねぇが、お前が怒ってるのは俺の行動に対してか?それとも心情に対してか?」
「どちらかといえば、後者。」
「じゃあ、俺の心情を推し量った他人が言うことと、俺自身が言うこと、どっちを信じるんだ?」
「・・・・・・・・・・」
「俺の中にはお前対してやましいことはなにもない。俺を信じろよ。」
「・・・ずるい・・・言い方だ。」
肩の力を抜いた周瑜の耳や項に口付けを降らす。
「ん〜〜愛しているぜ・・・公瑾・・・・」
「はぁ・・・・伯符に口で丸め込まれる日が来るとはな・・・・」
「なんだよ?体でのほうが良かったか?」
「調子に乗るな!!」
「いてっ・・・痛いってっ」
周瑜が孫策の腫れた頬を容赦なく、つねる。
涙目になって痛がる孫策を見て、やっと周瑜に笑みが戻った。
R孫策×R周瑜にSR孫策と軍師周瑜を絡めたら、なんかちょっと予想外に軍師周瑜が楽しかった。
途中で方向性が変わっていったので・・・前半と後半で
ちょっと、一貫性がない感じがします↓
いつか、直します。