今日は、大戦3のカードでメインデッキ全員が顔を揃えた記念すべき日だ。
コスト変更により、2の時と全く同じには行かないが、
これからも、俺と周瑜と周泰と・・・・そして、新たに加わった凌操とで突き進んでいくぜ!!
孫策は、ガランとした部屋で一人周瑜を待っていた。
つい数時間前に、やっと俺の元にきたばかりの周瑜が、早速作戦会議を開こうと言って来た。
俺らと、共に歩む軍師も決めようということらしい。
作戦会議でもなんでも、お前と居られるならば何でもいいかと快諾したら、
大戦2の周瑜と引継ぎをしてくると、別室に消えて半時ほど経つ。
折角会えたのに、ゆっくり再会を喜ぶ暇もなくだ。
だが、至極あいつらしい。それに、焦らされるってのも悪くない。
以前よりも余裕が持てるようになったのは、知力が若干上がった所為かもしれない。
さっさと軍師を決めて、2人きりになれるのが楽しみだ。
装いも新たになった俺の公瑾は、妖艶さが増していたように思う。
だが、顔色が少し優れないような気もして・・・・
光の加減か、見間違えならいいが、少々心配でもある。
ああ、早くその姿を再び俺に見せてくれよ。
待ちに待った気配がして、周瑜が部屋に戻ってきた。
後に4人の男達を引き連れている。
「伯符。待たせたな。・・・・・・伯符だけなのか?」
周泰と凌操の不在を問う周瑜に何と言い訳したものか。
少しでも早く周瑜と2人になりたくて、無言の圧力で追い返したなんて言えやしない。
「・・・・・俺とお前の決定に任せるそうだ。」
そう言って、退出して行ったのは事実だから、嘘は言っていないと思う。
「そうか、ならば早速、軍師候補達を紹介しよう。」
疑うことなく、軍師の紹介を始めた周瑜に、ほっと胸を撫で下ろした。
一人目は気難しそうな老年の男で張昭といった。
兵略は転進再起・陣略は知略昇陣。
引き継げる兵法がないから、まだレベル2だが、俺達との相性は良いから育てる価値ありというのが周瑜の評価だった。
二人目は頭の良さそうな青年で陸遜といった。
兵略は再起興軍・陣略は兵軍連環。
連環の法マスターを引き継いだため、現在レベル6だ。
それなりに優秀ではあるが、俺達のデッキに兵軍連環が必要かどうか微妙だという。
三人目は気の強そうな青年で呂蒙といった。
兵略は防柵再建・陣略は遠弓撃陣。
まだ未使用で、柵が1枚・弓兵も1人のみの俺達では使いこなせない可能性が高いようだ。
最後はおっとりとした壮年の男で魯粛といった。
兵略は再起興軍・陣略は知勇兼陣。
大戦2の孫策と周瑜が取り合えずこの男を使っていたらしく、既にレベルは15まで育っている。
再起の効果も、ゲージの上昇速度も、陣略の効果範囲も申し分なく、即戦力となるはずだ。
順番に紹介されていく軍師達の説明を聞いてはいたが、視線はどうしても周瑜の方へ向いてしまう。
流れるように説明を繰り出す周瑜の唇をじっと見つめていた。
だが、ふっと今まで淀みなく続いていた説明が途切れた。
「・・・あと一名、呉には軍師がいるが、まだ・・・。必要ならば買い取って」
「ああ、俺には不要だな。」
周瑜が言い終わるまえに、断った。
「残りって、SR周瑜だろ?お前と一緒に使えないんだから俺には不要さ。
分かっているくせに、俺を試してんのか?」
「まさか・・・可能性を述べたまで。」
嘘をつけ、その可能性を提示するのに、僅かに緊張していたのは誰だ?
ニヤニヤと周瑜を見つめると、動揺を示すように視線が揺れた。
「そっ、それで、伯符は誰が良いと思うんだ。」
「そうだな・・・・・・」
4人の軍師を順に見比べる。
周瑜の説明を聞きながら、俺達に必要な軍師、俺達の弱点を補ってくれる軍師は一人しか居ないと思った。
孫策は立ち上がるとゆっくりと老年の男に歩み寄った。
「俺達に足りないのは、機動力と総知力だ。それらを補うあなたが、俺には必要だと思う。
だから、俺に力を貸して欲しい。」
誠意を込めて頼む孫策に、張昭の厳しい表情が僅かに緩んだ。
「そこまでおしゃられるならば、喜んでお供いたしましょう。ワシの策を存分にお使いくだされ。」
「ありがたい。なら、公瑾に異存がなければ決まりだな。」
「私も伯符と同意見だ。異存はない。」
思ったよりも早々と決定した軍師に、孫策が満面の笑みを浮かべる。
よっしゃぁ〜これで、やっと公瑾を独り占めできるぜ。
「それじゃ、明日から宜しく頼む。他の者もご苦労だったな。」
さっさと、軍師達に退出を促す孫策に、周瑜が呆れたようにため息をついた。
つづきへ
大戦3の孫策と周瑜が手に入ったので、やっと違和感なく大戦3設定で妄想できますv
今まで、イラストは大戦2なのに、能力は大戦3っていうなんだか、気持ち悪い状態だったので(笑)