漢軍孫堅は「大嫌い」と言われた後も、変わることなく朱治をからかうことを日課にしていた。

無視されたり、睨まれたり、時には泣きそうな顔をされたり。

どんな反応をされても、それぞれに楽しい。

自分の言動を受けて変わる朱治の表情はどんなものでも愛しいと思う。

朱治のことを気に入っている。

その自覚はある。

手に入れたいと思ったら、からかうのではなく、優しく慰めてやればいい。

天啓のとの関係に悩み、天啓のが不在な今ならば、付け込む隙はいくらでもある。

だが、そうしようとは思わない。

俺が最初に可愛いと思ったのは、一途に天啓のを追いかけてる朱治で。

成りに似合わぬ願望を持っていることを知って、面白い子だと更に気に入った。

そして、俺のことを天啓のを巡る恋敵と思ったのか、俺の言動に悔しがったり、怒ったり、あからさまな拒絶を示したりする。

最近の朱治のからかい甲斐がありすぎる態度は、もう楽しくて仕方がない。

だから、からかうばかりで、朱治を落とすための一歩は踏み出さない。

直向きな天啓のへの執着を捨てて、俺に靡いた朱治は、もう俺が魅かれた朱治じゃない。

そんな、朱治を手に入れても意味がない。

でも、俺から朱治への感情が一方通行ではやはり、面白くないし。

ただ見守っているだけなんて柄じゃないから、嫌がられても無視されても、絡むのは止めなかった。

だから、「大嫌い」と言われたときは、なんだか嬉しかった。

それは、”大好き”に負けるとも劣らない特別な感情が自分に向いていると感じたから。

我慢の限界という感じで、「大嫌い」と俺に激しい感情をぶつけた朱治を思い出す。

悔しさに歪んだ顔に、涙で潤んだ大きな瞳が映えて、とても愛らしかった。

天啓のにではなく、俺に対しての剥きだしの感情が心地よかった。



だから今日も懲りずに、天啓のには決して見せないだろう朱治の表情を堪能しに行くのだと思う。











漢軍孫堅は、朱治きゅんをからかって面白いし、天啓孫堅を揺さぶって楽しめるし、
一石二鳥な感じで、朱治と天啓孫堅 の間をかき回してあげればいいと思うv



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