孫策はここ数日、周瑜・漢軍孫堅・黄蓋と戦場に出ていた。

だが、性質の悪い風邪が流行っていたようで、

昨夜から周瑜と黄蓋が高熱を出して伏せってしまった。

俺と親父が調子にのって連戦を重ねたから、その疲れも祟ったのかもしれない。

漢軍の親父と戦場に出ると、2人で暴走しちまう傾向があるんだよな。

それを支える2人には、苦労をかけていると思う。

でも、周瑜と黄蓋の2人いっぺんに倒れられたのは痛い。

今、敵が攻めてきたら、俺と親父の隊だけで城を守ることになる。

それにこの城を、絶対に落とすわけにはいかない事情がある。

今回、周瑜はこの戦場に周姫と小喬を伴って来ていた。

周姫が戦場を見てみたいとせんがんだので、俺が軽い気持ちで許可してしまったのだ。

その時、余計なことをと周瑜に睨まれたのを思い出す。

本当に余計なことをしたもんだと今更思うが、後悔先に立たずだ。

こうなったからには、責任もってこの城を守りきって見せるぜ!!



そして、孫策が決意した矢先に、敵軍が迫っているとの知らせが来た。

周瑜の看病は、小喬と周姫に任せ、孫堅の元へと急いだ。

きっと、黄蓋のところにいるはずだ。

その予想は当たっていて、黄蓋が寝ているはずの部屋に近づくと、孫堅の声が聞こえてきた。

「黄蓋!!おとなしく寝ていろ!!」

「敵が迫っている時に、これしきの熱で寝ておれません。城を殿をお守りせねば。」

部屋に入ると、黄蓋が戦支度をしようともがいていた。

だが、熱にふらつく体では、戦力になるとは思えない。

孫堅が、寝台に黄蓋の体を無理やり押さえつける。

「今のお前は足手まといだ。分かっているだろう?」

「ですがっ!!殿と若だけでは・・・・」

「城を守るだけなら十分だ。俺を信じろよ。」

「殿・・・・・・・」

大人しく寝台におさまった黄蓋から、孫堅が手を離す。

そこで、やっと孫堅は孫策の存在に気づいた。

「策か、公瑾は大丈夫だったか?」

そう聞かれ、孫策に一抹の不安が過った。

先ほどは寝ていたから小喬に任せてきたが、敵が迫っているという報せが耳にはいった時、

周瑜は大人しく寝ていてくれるだろうか?

そういえば、報せが来たときの慌ただしい伝令の足音で、周瑜は何故起きなかった?

高熱のためか?

まさか・・・寝たふりしてたんじゃ・・・・

「・・・・心配だから、様子を見てくる」

「じゃあ、面白そうだから、俺も行くかなぁ〜。黄蓋、ちゃんと養生しろよ。」

孫堅は、最後にもう一度黄蓋に釘を挿してから、部屋を出る。



孫策は孫堅と一緒に、周瑜の部屋へと急いだ。






つづきへ








雄飛孫策・漢軍孫堅・周姫・UC小喬・張ばく という対戦相手のデッキから、
勝手に妄想を広げてしまいました。
タイトルは、若き血の昇華ですが・・・周姫の活躍をクローズアップするかは未定です。
私の妄想の中心が周姫ではなく、策瑜のためw







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