今回の対戦相手は、今流行の忠義デッキで、
SR関羽・R徐庶・R魏延・UC関平という構成だった。
周瑜は伏兵状態で配置に付きながら、じっと敵陣を見つめる。
さて、徐庶はどこに潜んでいるのだろうか?
私の役割は徐庶を踏むことと、敵に士気6以上あるときは孫策から離れないことだ。
背後を振り返ると、孫策がやる気満々で配置についている。
孫策が効果的に暴れまわれる状況を作り出すこと。
それが出来るか出来ないかでこの戦の勝敗が決まる。
私の知略と孫策の武勇が試される相手。
今、一番倒したいと熱望する相手に巡り合えた。
絶対に勝ってみせよう。
やる気を漲らせる周瑜の目前で、戦場への扉が開いた。
周瑜は落雷を牽制するために、孫策と重なり合うように戦線を上げた。
敵に士気を溜めさせない。忠義を雄飛で押し返す。
この状況にさえ持っていければ、あとは孫策の勇姿を見守っていればいい。
「ふっとべやぁああああ〜〜!!!」
タメ時間の終了した孫策の気合の声が響く。
引いていく敵部隊に追い討ちをかける孫策の姿は、鮮烈な輝きを放って見えた。
武力6の援護射撃など、不要なほどの威力で敵を蹴散らす。
生き生きと戦場で暴れる孫策の姿は何よりも魅力的で、目が離せない。
この姿を、一番近くで見つめられるこの瞬間が好きだ。
熱に浮かされたような高揚感が周瑜を支配していた。
戦闘終了後、周瑜は華々しい活躍を遂げた孫策を迎えた。
「さすがだな、伯符!!」
「どうだ?惚れ直しただろ?」
得意気な笑みを浮かべた孫策が、大振りな動作で周瑜の肩を抱く。
「ああ。・・・・惚れ直した。」
周瑜は戦闘中から持続していた高揚感に浮かされて、素直な返答をしていた。
驚きの表情を浮かべた孫策が、周瑜を見つめる。
「珍しいな。お前が戦闘中の興奮を引きずってるなんて。」
「あっ・・・そう・・かもしれない。」
他の者に聞こえないように耳元で囁くと、周瑜が艶のある吐息を漏らした。
「おい。そんな色っぽい面さらすなよ、ここで押し倒しちまうぞ?」
「”ここ”では、困るな。」
「ちょっ、公瑾!?ホント、珍しいな・・・まあ、大歓迎だけど。」
孫策は周瑜の手を取り城内へと入った。
周瑜の要望に沿うように人気のない方へと導く。
「ふふっ。私は対忠義戦が好きかもしれない。伯符の活躍を一番近くで見れるから。」
「俺も好きだぜ。お前が側にいるし、お前の視線を感じてた。ずっとお前を感じていられたからな。」
互いに顔を見合わせると、自然に笑みがこぼれた。
「また、当たると良いなぁ〜奴等に。」
「頻繁にあたるはずだ。今、流行っているから。」
「ははっ。違いねぇ。」
孫策が笑いながら、周瑜へと接吻を降らせる。
孫策の接吻は、周瑜の唇から首筋へと降下していく。
強く吸い上げると、周瑜から甘い声が漏れる。
「んっ・・ぁ・・・はく・・ふ・・・・」
周瑜の腕が、引き寄せるように孫策の背に回った。