孫策は、周瑜を待ちながら、ウトウトと眠りの世界へと引き込まれていっていた。
周瑜のことを考えていたからか?
夢のなかに、周瑜が出てくる。
都合よく、近づいてくる周瑜の唇に、なんだよ?
お前から、接吻してくれるのかvVっと瞳を閉じた。
唇が重なった瞬間・・・なぜか、リアルすぎる感覚に、違和感を感じる。
無意識に相手を引き寄せるように腕を伸ばしながら、意識が覚醒していくのを感じていた。
おい、誰だよ?お前は!!
浮上した意識の元で感じた、唇の感触も、髪の手触りも・・・記憶とは異なっている。
孫策は、己の上に覆いかぶさっている人物をベリッと引き離すと、慌てて起き上がった。
「何してやがる!!この野朗〜!!」
怒鳴り声を上げた孫策の目の前で、悪戯な笑みを浮かべているのは、朱治だ。
「何って・・・ちょっとした悪戯じゃないですかぁ〜v
あまりにも、油断しきった寝顔をさらしてたから〜」
ふふふ〜っと全く悪びれない朱治に、孫策の唇から思わずため息が漏れる。
「はぁ〜公瑾以外の男と接吻するなんて・・・・気色悪いぜ・・」
孫策の漏らした呟きに、朱治はご立腹だ
「何ですって〜!!私だって、こんなに可愛いのに〜」
朱治はぷ〜っと頬を膨らませているようだが・・・
いい年して何やってんだよ〜っと呆れるばかりだ。
「もういい!さっさと出てけ!!今から、公瑾が来るんだ。邪魔するなよな!」
孫策はシッシと手で朱治を追い払う仕草をする。
ふふ〜。いくら待っても来ないと思うけど〜
まあいいいや、実は、見られてたって教えてあ〜げない!
でも、アイツ、逃げるように去っていくなんて・・・・もしかして私と若がって誤解してたりするのかなぁ??
これは〜!!日頃の恨みを晴らす千載一遇のチャンス!!
ふっふっふ〜絶対に一波乱起こしてやるんだから。
覚悟しろよ〜周公瑾!!
そして、ここに朱治の軽率なる悪戯の幕が開いた(笑)
続きへ
誰かに周瑜を慰めさせて、早めに終わりにしようかな〜とも思ったのですが・・・
やっぱりもっといじめてみることにしましたvv